キャッシュプラグイン組み合わせの最適回答を求めて「Quick Cache」「WP File Cache」「DB Cache Reloaded Fix」「WP Super Cache」

前提条件

wordpressのプラグインといえばキャッシュプラグイン。何よりもまずキャッシュ。それほど重要な要素です。こんかいは「Quick Cache」「WP File Cache」「DB Cache Reloaded Fix」「WP Super Cache」の四つのプラグインを利用してどの組み合わせがこのサイトに最適なのかを考えていきます。

「Head Cleaner」「WP Hyper Response」は導入済みとします。

「Head Cleaner」はヘッダーを整理、js/cssを動的出力・キャッシュ・圧縮・結合する事が出来るプラグインです。超お勧めです。→WordPress › Head Cleaner « WordPress Plugins

「WP Hyper Response」はphpの処理が全て終わってから結果を出力するのではなく、処理をしつつ出力もするようになります。こちらもお勧め→WordPress › WP Hyper Response « WordPress Plugins

各種プラグインおさらい

各種プラグインがどういったものなのか、軽くおさらいしましょう。どのキャッシュプラグインがどういう機能があるのか抑えていないと事故になります。

Quick Cache

ページそのものを静的ファイルに出力し、利用者がページを見る場合そのファイルを閲覧する事になります。デフォルトのwordpressでは毎回mysqlに問い合わせてphpが出力・整形を繰り返すので、この部分をスキップしよう。という物ですね。最近有料化しました。→WordPress › Quick Cache (Speed Without Compromise) « WordPress Plugins

WP Super Cache

quick cache同様の効果、というよりWP Super Cacheから派生したのがQuick Cacheです。設定の内容に違いがあります。→WordPress › WP Super Cache « WordPress Plugins

WP File Cache

オブジェクトキャッシュというもので、php関数の結果をキャッシュします。→WordPress › WP File Cache « WordPress Plugins

DB Cache Reloaded Fix

はmysqlからの出力結果をキャッシュし、mysqlへの問い合わせを減らしてくれます。→WordPress › DB Cache Reloaded Fix « WordPress Plugins

全体の流れ

つまりイメージとしては、ページを表示すると記事データを問い合わせの際に「DB Cache Reloaded Fix」を参照し、記事出力の際に「WP File Cache」を参照し、ページ全体の表示に「WP Super Cache・Quick Cache」が参照されるわけですね。それぞれ受け持つ部分が違うわけです。

検証

早速やっていきましょう。利用するクライアントはpale moonです。

「Quick Cache」「DB Cache Reloaded Fix」「WP File Cache」ON

全キャッシュ生成時

Quick Cacheキャッシュ生成時

生成にかかった時間は「<!– This Quick Cache file was built for ( ao-works.net/you-can-control-cache-wordpress-plugin-wp ) in 0.42555 seconds, on Mar 8th, 2014 at 1:28 am UTC. –>」とのことで、0.4秒ですね。

DB Cache Reloaded Fixキャッシュ生成時

Quick Cacheによるページキャッシュが動作しているので利用者に影響はありませんね。

WP File Cacheキャッシュ生成時

こちらも同じです。

「Quick Cache」「DB Cache Reloaded Fix」ON

mysqlキャッシュは検索などの部分で必要になるので必要だとして、WP File Cacheが無い状態での時間を見てみましょう。

Quick Cacheキャッシュ生成時

おお、かなり違いがありますね。quick cacheがキャッシュファイルを読み込むとき、php関数のキャッシュが無いので出力を待っているのでしょうか。

「<!– This Quick Cache file was built for ( ao-works.net/you-can-control-cache-wordpress-plugin-wp ) in 4.99642 seconds, on Mar 8th, 2014 at 1:22 am UTC. –>」とソースに表示されています。キャッシュ作成に4秒の時間がかかったようですね。

「WP Super Cache」「DB Cache Reloaded Fix」「WP File Cache」ON

WP Super Cacheは設定がかなり多いです。設定の詳細については→wordpressのキャッシュを制御できるプラグイン「WP Super Cache」の設定項目解説 » aoringo works

全キャッシュ生成時

quick cacheとあまり変わりませんね。

WP Super Cacheキャッシュ生成

こちらも時間的には同じくらい。

DB Cache Reloaded Fix キャッシュ生成時

WP File Cacheキャッシュ生成時

変わりませんね。

「WP Super Cache」「DB Cache Reloaded Fix」ON

WP Super Cacheキャッシュ生成時

ちょっと遅いですね・・・。

まとめ

どちらも性能的には同じくらいのパフォーマンスとなっているようです。WP Super Cacheは設定によっては裏でキャッシュを生成できたりもするので、今回の比較では遅めですがカスタマイズ次第でかなりのパフォーマンスを引き出せるかと思います。

有料でも簡単に設定できるquick cacheか、多岐に渡る詳細な設定が可能なWP Super Cacheか。検討の参考にしてみてくださいね。