2012年に読んだ衝撃的だった本たち

今年も色々と本を読みました。全て合わせて300冊程度。みなさんはどのような本を読みましたか? 私の場合、今年は色々と挑戦の年であったように感じます。小説に本腰を入れ、htmlやphp、wordpressなんかにも首を突っ込み、今はC#を楽しく弄ってますよ。

今年は何に力を入れましょうか・・・イラストとか楽しいかも知れません。

ともあれ、振り返りつつのんびりまとめていこうかと思います。

コミック

prism

初恋の相手が忘れられず恋愛できない恵。 高校進学を機に「今度こそ絶対いい恋するんだ!」と 張り切っていたのだが、入学式で 突然すごい美少女に抱き付かれてしまう。 彼女の正体は、なんと恵の初恋相手だった――。 美少女漫画の雄・東山翔が描き出すキラキラしていて、ちょっぴりリアルな女子高生の恋のお話。 触れ合いたっぷりな描き下ろし作品も収録。

via: Amazon.co.jp: prism (1) (まんがタイムKRコミックス つぼみシリーズ): 東山 翔: 本

東山 翔さんの一般初作品、となるのでしょうか。元々成人向けで描いていただけあって、独特の間と表情がとてもかわいらしいです。特に、相手を意識し始めた時のカメラの置き方や唇の色っぽい描写などはドキドキしてしまいます。会話と会話の間に挟まれる指や伏せた目の一コマがとてもキュンとくるんですよね。

一巻ということで、二巻も凄く楽しみであります。

ハイスコアガール

話題沸騰! 面白さ100メガショック超え!!

『ポリゴン』って何? 食えんの? そんな2D全盛期だった古き良き格ゲーブーム到来の1991年。ヤンキーとオタクとリーマンが蔓延る場末のゲーセンに、彼女は凜と座していた──。

via: Amazon.co.jp: ハイスコアガール(1) (ビッグガンガンコミックススーパー): 押切 蓮介: 本

押切節全開の中で放たれる右ストレートな青春ラブコメ!! 何か押切マンガを語るたびに言ってる気がするけれど女の子が凄いかわいいんだ。徹底的な無口なヒロインは、本当に何を考えているのかわからないような突拍子な行動を淡々とこなしてくれるし、それに振り回される主人公は全力すぎるほどに全力。お互いがつかず離れずな距離感と、成長していく心。読んでいて懐かしいゲームネタに笑いが堪えられなくなり、じれったい彼らにヤキモキする、良いマンガです。

ライトノベル

学校の音を聞くと懐かしくて死にたくなる

鬼才、せきしろが自由律俳句、108字×108編のショートショートに続き挑んだ新ジャンル“短編ライトノベル”堂々開幕。

via: Amazon.co.jp: 学校の音を聞くと懐かしくて死にたくなる: せきしろ: 本

とにっかくインパクトが半端ないです。無味無臭に無気力。努力とか根性とかがんばりとか将来の夢とか、あの頃のエピソードとか淡い気持ちとか。そんなものを全部無表情に消しゴムで消されていくような感覚。今まで輝いていたように見えていたあの頃なんて、実は必死に目を背けていただけなんじゃないか、自分を騙していただけなんじゃないかとさえ思ってしまう。そんな短編集です。

カゲロウデイズ

『カゲロウデイズ』他、投稿された楽曲の関連動画再生数が1000万を超える超人気クリエイター・じん(自然の敵P)。その本人による書き下ろしノベルが登場!全ての関連楽曲を繋ぐ物語が初めて明かされ、さらなる「謎」を呼ぶ!―これは、8月14日と15日の物語。やけに煩い蝉の声、立ち揺らめくカゲロウ。真夏日のある日にある街で起こった一つの事件を中心に、様々な視点が絡み合っていく…。新感覚の燦然たる青春エンタテインメント小説。

via: Amazon.co.jp: カゲロウデイズ -in a daze- (KCG文庫): じん(自然の敵P), しづ: 本

まあライトノベルという枠に囚われず、「カゲロウデイズ」周りの動きが今年はとても衝撃的でした。連作の曲が物語になり、それが本になり、今度はアニメ化らしいじゃないですか。おめでとうございます。本作は完全にファンアイテムですが、曲が好きな人からするともう涎がとまらないくらいサービスタップリです。これからの活躍も期待しておりますよ。

ノーゲーム・ノーライフ

ニートでヒキコモリ、だがネット上では都市伝説とまで囁かれる天才ゲーマー兄妹・空と白。世界を「クソゲー」と呼ぶそんな二人は、ある日“神”を名乗る少年に異世界へと召喚される。そこは神により戦争が禁じられ、“全てがゲームで決まる”世界だった―そう、国境線さえも。他種族に追い詰められ、最後の都市を残すのみの『人類種』。空と白、二人のダメ人間兄妹は、異世界では『人類の救世主』となりえるのか?―“さぁ、ゲームをはじめよう”。

via: Amazon.co.jp: ノーゲーム・ノーライフ1 ゲーマー兄妹がファンタジー世界を征服するそうです (MF文庫J): 榎宮 祐: 本

うどんげのエロい人で一部では有名な榎宮 祐のイラスト・小説担当というすさまじいシリーズです。なにやってるんだあんた。いいぞもっとやれ。

筆力という点では苦しいところは勿論ありますが、漫画も執筆されていることもあって、プロットの力がすさまじい。思わず唸ってしまいましたよ。面白いです。漫画のコマ割を思わせるような独特な視点切り替え、読点のバランス、舌戦の妙など、参考になるような箇所も多々見受けられました。

魔法少女育成計画

大人気ソーシャルゲーム『魔法少女育成計画』は、数万人に一人の割合で本物の魔法少女を作り出す奇跡のゲームだった。幸運にも魔法の力を得て、充実した日々を送る少女たち。しかしある日、運営から「増えすぎた魔法少女を半分に減らす」という一方的な通告が届き、16人の魔法少女による苛烈で無慈悲なサバイバルレースが幕を開けた…。第2回『このライトノベルがすごい!』大賞・栗山千明賞受賞作家の遠藤浅蜊が贈る、マジカルサスペンスバトル。

via: Amazon.co.jp: 魔法少女育成計画 (このライトノベルがすごい! 文庫): 遠藤 浅蜊, マルイノ: 本

まどマギの二番煎じだろう、そう思っていた時期が私にもありました。中身は全然別物ですよ、これは。増えすぎた魔法少女たちが殺し合いをする。そのコンセプトを一本柱に淡々と紡がれる文章に、ヒートアップしていく展開のギャップが心地良いです。

放課後バトルフィールド

「なんなんだよ、これは!?」―俺、牧島カヲラは最悪の一日を過ごしていた。『閃紅の魔女』九段下ホマレに無理矢理入部させられ、やってきた放課後は弾丸の飛び交う戦場だった。電動ガン片手にお金を稼ぐ異空間サバイバルゲーム『放課後バトルフィールド』、それは高校生達の楽園であり戦場―。青春疾走サバゲーエンターテイメント、問答無用に状況開始。

via: Amazon.co.jp: 放課後バトルフィールド1 (講談社ラノベ文庫): 弓弦 イズル, 美和 美和: 本

これを出すのは若干迷いましたが・・・・。しかしまあ個人的にありえないほどに衝撃的だったので。 あのイズルが小説を出す。もうそれだけで読まない手は無いわけですよ、個人的に、ですが。内容はというと異次元サバゲーです。まあ、特殊能力ありの銃器制限なしの、面白そうっちゃ面白そうな設定をしております。空から女の子が落ちてきてもみんな平然としていたり、異次元に飛ばされても一言の説明だけで終わらせるのは流石イズルさんまじかっけーっすの一言。一瞬で落ちる女の子とか、うん、私そういうのも大丈夫です。ギリセーフです。あとはまあ熟練プレイヤーが自分の能力を見誤ったりとかスナイパーが同じ場所から攻撃し続けるとか、リアルでサバゲーやっちゃうとか、そんなところっすかね。他にも色々とこのめくるめく放課後BFについて語りたいんですが、あまり語りすぎるとこれだけで一記事作れそうなんでこの辺で。

ビジネス書・自己啓発本

お前なんかもう死んでいる

猿岩石時代の月収2千万円から一転、給料ゼロのどん底生活に陥ったお笑い芸人・有吉弘行。天国と地獄を味わった男だからこそわかる不況社会を生き抜く50の知恵。明るい未来なんかクソ喰らえの「毒舌生存論」を学べ!

via: Amazon.co.jp: お前なんかもう死んでいる プロ一発屋に学ぶ「生き残りの法則50」 (双葉文庫): 有吉 弘行: 本

とにかく後向き。死なないためには、生きるためには。そんなどこまでも暗いネガティブなパワーに溢れています。人には明るい未来なんてない。いくらあれば一年生きられるかを常に考える。最悪の仕事でもできる覚悟はあるのかどうか・・・。著者の人生を振り返るような数々のエピソードにはガンガン影響を受けそうなくらい惹かれます。

スティーブ・ジョブズ

取材嫌いで有名なスティーブ・ジョブズが唯一全面協力した、本人公認の決定版評伝。全世界同時発売!

via: Amazon.co.jp: スティーブ・ジョブズ I: ウォルター・アイザックソン, 井口 耕二: 本

世紀の詐欺師、ジョブズの人生。その軌跡です。すさまじいの一言でした。等身大のジョブズがここに描かれていて、いや、だからこそというべきでしょうか、生々しいほどにすまじい人生を送ったようですね。

アップルを創った怪物―もうひとりの創業者

スティー・ジョブズとともにアップルを創業した著者。そのプログラマーとしての才能はジョブズも崇拝する一方、経営者となることにまったく興味をしめさない生粋のエンジニア。名誉も地位もお金も求めず、人を喜ばせることしか考えていない規格外の男が、いまはじめて創業の秘話を語る。

via: Amazon.co.jp: アップルを創った怪物―もうひとりの創業者、ウォズニアック自伝: スティーブ・ウォズニアック, 井口 耕二: 本

電子や電気を囓ったなら、こっちのが断然面白い。インタビューの中で横道にそれて技術の話を始める様は子供みたいでいきいきしていて、読んでいるこちらが楽しくなる。天才の頭の中の一端を垣間見えることができます。

執筆関係

ライトノベル表現論: 会話・創造・遊びのディスコースの考察

2000年以降、読者を増やし続けているライトノベル。このライトノベルの文体や表現の特徴とは何か。どのような表現方法を駆使してどのような効果を狙い、読者にどうアピールしているのか。その過程で日本語がどのような姿で創造・消費されるようになってきたのか。この書き言葉のディスコースの中で起こる現象に焦点をあて、多角的な分析を試みる。現代の日本、特にポピュラーカルチャーの世界で、日本語はどのような機能を果たしているのか、今私たちの生きる言語文化をライトノベルから読み解く。

via: Amazon.co.jp: ライトノベル表現論: 会話・創造・遊びのディスコースの考察: 泉子・K. メイナード: 本

ライトノベルの文章を徹底的に考察した本、といったところでしょうか。イラストと合わせた妙や擬音、掛け合いの効果、口語的地文の分析などなど。かなり真面目な内容です。読み進めるのに一苦労ですが執筆を始める前に気を引き締める意味で読んでみたりしています。

超ライトノベル実戦作法

ライトノベルの9割は、書き始める前にすでに失敗している!? これまで多数のプロ作家を育てた著者がおくる効果抜群の小説作法書。「原稿を書く以前」に必要な知識と創作の基本テクニックを指南。設定の考え方、キャラクターやストーリーの作り方など、実戦情報が満載。

via: Amazon.co.jp: 超ライトノベル実戦作法: バーバラ・アスカ, 若桜木 虔: 本

技術的なものは一切ありません。小説を書くうえでの自己啓発本といったところでしょうか。後押ししてくれるような良い一冊です。

お嬢さまことば速修講座

本書でお嬢さま言葉を遊ぶうちに、あなたは、ほんとうにお嬢さまになってしまうかもしれません。1995年の発売以来、TV、雑誌でも多数紹介された話題の書、待望の新装版。笑いながら読むだけで、お上品な言葉遣いと気品が自然に身についてしまうのです。

via: Amazon.co.jp: お嬢さまことば速修講座: 加藤 ゑみ子: 本

お嬢さまとはなにか、をまさにケーススタディで速修してくれる本です。素晴らしい。「こんな本では到底お嬢さまにはなれなませんのよ」とはいいつつ教えてくれる著者はきっとツンデレですよ。

終わりに

さて、というわけで思いつく限りの衝撃的だった本を紹介してみました。

色々な本があり、影響を受けたものは数えきれませんが、今年も良い本に出会えるといいな、と考えつつこのへんで。