はじめに
文章を書くうえで、いろいろなブログでもこのテーマについては語られております。
今更というお話でもありますが、私も私なりに考えていこうかなという気分になりました。それだけですが。
とはいえ、文とは、文章とは自由であるべきだと思います。あくまで主観によるものなので、こういう考えの人がいるんだな、程度に留めてもらってもいいかなと思います。
見出しを書こう、できるだけ内容を表したものを
見出しの通りです。見出し、大事です。これからどのような文章が書かれるのか、結論はどこにいくだろうか、読者としてはある程度予測を立てつつ読み始めます。記事全体をあらわす大見出しと、それを小分けにする見出し、さらに小さくわける見出し・・・・。どんどん小さくなります。
そういう風に見出しによって記事がまとまっていると、整理されている印象をまず読者に与えます。安心して読めるというメリットもあります。
結論がどこにいくのか分からない記事は不安になります。
特にどことは言いませんが、個々人がまとめを作成するサイトなどで良くある「○○の正体とは!?」と興味だけ引いておいて、「本当になんでしょうね?」で終わるのはとても消化不良で気持ちが悪いです。
文を短くする
一つ一つの文は短くするべきです。目安は「読点一個」くらいが丁度いいかと思います。一つの文が終わるまでに、読点一つ使う。
短い文はテンポを生みます。テンポは勢いです。勢いは読みやすさにつながります。スラスラ読める文章は、勢いがある文章であり、テンポの良い文章だとと私は考えています。
人の頭は文を読みながら頭の中でその意味をくみ上げていきます。長い文とは、それだけでくみ上げる意味が壮大になってきます。
文、文章は簡潔にまとめ、もったいぶるべきでは無いと思います。大きな全体の構成として、核心をもったいぶるのは技法としては必要なことです。しかし、細かな一つ一つの文や文章でそれをするには、あまりにもリスクがありすぎりるように感じます。
漢字とひらがなのバランス
漢字は便利です。一目でそれが「何」か認識することができます。バランスに気を配ってますか? 漢字がたくさんある文章は目が痛くなります。だからといって漢字が少ない文章も読みづらいです。
あなたにはこのぶんしょうがどうみえますか。
単語と単語の「区切り」を探すのに手間取りませんでしたか。「ぶんしょう」という文字列を認識するのにどれくらい時間がかかりましたか。
近所の自動車工場付近の自動販売機置場爆発!!
今度はどうでしょうか。読む前に「うっ」となりませんでしたか。
どの方向を向いているか
こういう物もあります。同じ漢字が近くにあってなんだかムズムズしませんか?
文章を書く上でどれだけ正確な漢字の使い方をするのかというのはとても大切だと思います。しかし、それによって読みやすさが損なわれたら元も子もないと思います。
漢字同士が続くようなら「ひらき」ましょう。言葉を変えましょう。句読点をはさみましょう。
「方向を向く」→「方向をむく」or「方向を見る」
近所にある車の工場近くの、自販機置き場が爆発!!
この記事の文章も、漢字とひらがなのバランスを考えて言葉を選んでいます。例えば「辛い」を「づらい」と書いたり「言って」を「いって」にしたり、です。
漢字に気を配っているか
漢字が続きますね。
所謂、類友って奴です。この「所謂」、パっとすぐに読めました?
なにやつ何故。
これはどうでしょう。「なにやつなにやつ」って読みませんでした?
何れかの問題。
「なん・・・」と読んじゃった人は手を上げてください。
その漢字がミスリードを誘っていないか、少し立ち止まって考えてみるべきです。格好つけた文章を書いても、その文章が誤読されたままだと面白おかしい話が出来上がってしまう可能性があります。
冗談でもなんでもなく、誰にでも読みやすい文章を心がけるのならば小学生が読めないであろう漢字は使うべきでは無い、と私は考えています。それでも、コンピュータの変換によってどうしても意図しない物が出力されてしまう場合もあるのですけれども。
100点の文章を心がける必要もないと思います。
表現にこだわるということ
なにかを相手に伝えたいとき、私たちは頭を捻ります。捻りすぎて表現までくねくねしていませんか。
私はよくあります。
面白さ、凄さ、感動を伝えるために、月並みな表現にならないように・・・。もうここはセンスなのだと私は思います。どうしようもない部分なのだと。だからせめて、単語の表現だけでも良くしていきましょう。
タオルは柔らかい
女の子はやわらかい
レモンは酸っぱい
レモンはスッパイ
食べ物の匂い
たいよーのにおい
花の香り
いろいろと並べてみました。どれがどう、というのは主観的な感覚になりますけれども、言葉、漢字が伝える感覚はそれぞれ違います。
擬音などもそうです。「ガッシャン」という擬音は、どういう擬音だと思いますか。もしもあなたがこの擬音を使い、相手にまったく同じ感覚を伝えられなければ、この擬音は失敗ということになってしまいます。
「が」の禁止
「が」は魔法の言葉です。文と文を結びつける言葉なんです。
明日は雨になるという天気予報の声を聞いた私は傘を持って外に出たのだが、空は晴々としており雲の一つもない様子だがもう靴も履いたし玄関の戸もしめてしまったのだが、どうしたものか・・・。
書いててむちゃくちゃムズムズします。これらの「が」は全くの不要ですよね。読んだあなたもムズムズしてるかと思います。
けれども、このような文章を書いてしまっている人は意外と多いんです。
いっそのこと「文と文をつなげる『が』」を禁止にするくらいが丁度良いです。どうしても使わないといけないんだ!! となったら使う、くらいで。
そして「が」で文をつなげるときは、必ず前の文とは反対の意味になるようにしましょう。使い方を間違うと一気に文章全体があらわす「意味」がぼやけてしまいます。
終わりに
はじめにも書きましたが、世の中すでにたくさんの「書き方」を扱った記事があります。本もあります。
そういった情報を元に、どうやって自分の書き方を組み立てていくかというのは、とても大切なことだと思います。
自分で書いた文章に対して悩んでいるからこそ、色々なノウハウが蓄積されていくのだと。
ここに書いてない私なりの技術ももっと沢山ありますが、今回はとくに気をつけたいなと考えている物だけをチョイスしてみました。参考になれば幸いです。