タグ別アーカイブ: 文章

見出し(H1など)タグはどういった時に使うのか 迷わないためのまとめ

毎回迷うのですよね。見出しタグって。というわけで色々なサイトを巡ってまとめました。

html5基準ではH1は何個でも良い

HTML5 では 1 ページに複数 h1 を配置するのがスパム行為にならない? | monopocket blog

あくまでsectionタグやarticleタグで囲ってる部分の見出しとしてh1は使うと良いそうですよ。 そんなわけで、今作ってる私の運営するビアガーデンサイトは記事タイトルを原則としてh1タグで囲っています。


中の町ビアガーデン|沖縄市 中の町にあるビアガーデン 冷えたオリオンビールで乾杯しましょう!!

なので記事一覧ページではh1タグが頻出しています。

<header id="site-header">
<div class="site-meta">
<p id="title"><a href="http://xn--cckua5fzbxk1b6232e5e3a.com">中の町ビアガーデン</a></p>
<p id="title_description">沖縄市 中の町にあるビアガーデン 冷えたオリオンビールで乾杯しましょう!</p>
</div>

</header>

<article itemtype="http://schema.org/BlogPosting" id="post-271" class="post-271 post type-post status-publish format-standard hentry category-opening tag-6 category">

<h1 itemprop="headline" class="post-title entry-title">
記事タイトル
</h1>

<h2 class="post-date">
投稿情報
</h2>
<div class="entry excerpt-text" itemprop="articleBody">
概要
</div>

</article>

<article itemtype="http://schema.org/BlogPosting" id="post-271">

<h1 itemprop="headline">
記事タイトル
</h1>

<h2>
投稿情報
</h2>
<div itemprop="articleBody">
概要
</div>

</article>

こんな感じですよ。

今のところgoogleさんの検索順位もそれほど影響を受けていないので、間違った記述でもないと思います。

h1タグには記事タイトルを入れる

あくまでそのページが何の為のページか。わかるようにh1タグをつけるようにしましょう。

googleの検索エンジンはどんどん進化していて、迷うことなくそのページを認証してくれますが、それ以外の検索エンジンは誤解する場合があるようです。

私はサイトタイトルや説明をpタグにして、記事タイトルをh1で囲うようにしています。

見出しタグは30文字~60文字くらいで納める

見出しタグがある程度重視されるのは間違いありません。ならば、それはほどよい長さで、分かりやすくあるべきです。そう考えると30文字~60文字くらいが丁度よく、その中にキーワードを出来れば含める。というのが一般的なようです。

見出しタグの歯抜けはNG

H1、H2、H3と順序よく使うようにします。そうすることでどの文章がどの文章と関係を持っているのか暗黙的に示す事が出来ます。

「H1 H2 H3 H2 H3 H4」といった使い方は問題ありません。

「H1 H2 H3 H5 H2 H4」みたいな使い方はNGですね。

まとめ

いくつか見出しタグについてのページを漁りましたが、大抵の記述は古い情報ばかりのようでした。今はそこまで使い方に気をつけなくても問題無いように感じます。その見出しがどこに属しているのか。文章と見出しが合っているのか。話題の転換で見出しタグを使っているのか。など、基本的な理由で見出しタグをつけていけばいいのかなと思いますよ。

wordpressのキャッシュを制御できるプラグイン「WP Super Cache」の設定項目解説

wordpressのキャッシュ系プラグインは数多ありますが、今回は「WP Super Cache」を導入してみました。設定について調べたい所ですが、探せど探せど詳しい説明が無いので軽くメモっておきます。

キャッシュ系プラグインは便利な反面設定を間違えると思わぬ事故に繋がりますので、「推奨」とついているからと全てをオンにするのは得策ではありません。ましてやそれで「何か不具合が出る」や「購入情報が表示される虚弱性がある」というのはちょっとどうなんでしょう。

簡易、詳細、プリロードだけを書いていくので、それら以外の設定を知りたい人は今回はごめんなさいという事で。

簡易

設定に必要な最初のページです。 キャッシングを使用するかどうか、そして生成されたキャッシュが正しく動作しているかを確認する事ができます。

詳細

動作に関しての細かな設定をここで行います。

キャッシング

ヒットしたページをキャッシュし、素早くアクセスさせる。 (推奨)

ページにアクセスした時点で有効期限が切れている、もしくはキャッシュが無い場合はキャッシュを作成し、利用者に見せます。

このチェックをオフにしていると、一番新しいキャッシュを見せます。有効期限が切れている場合、キャッシュは利用せず通常の出力結果を見せるようになります。

キャッシュファイルの提供に mod_rewrite を利用する。 (推奨)

mod_rewriteはリダイレクト機能ですが、おそらくキャッシュした静的ファイルへとクライアント誘導するのだと思われます。サーバーによっては利用できない場合があります。

キャッシュファイルの提供に PHP を利用する。

キャッシュファイルをphp関数によって出力するようになるようです。

レガシーなページキャッシング。

レガシーというのは一般的なファイルキャッシュという意味でしょうか? この中では一番遅いようです。

その他

ページを圧縮し、訪問者により速くページを供給する。 (推奨)

ファイルを圧縮(gzip)?して送信しているようですね。特に理由も無い限りはONにしたほうが良いでしょう。ソースに「<!– Compression = gzip –>」と出るので間違いないかと思われます。

304 Not Modified ブラウザーキャッシング。最後にリクエストされてから変更がないことを示す。 (推奨)

そのページが更新されていない事を伝えます。キャッシュファイルで、元ファイルは更新されていない事を証明するんですかね?

既知のユーザー向けにはページをキャッシュしない。 (推奨)

wordpressにユーザー登録されている(ログインしている)ユーザーにはキャッシュページを表示しないようにします。

Don’t cache pages with GET parameters. (?x=y at the end of a url)

URLにパラメータを含めてきた人へのキャッシュもするかどうか。普通はオフで良いと思います。パラメータを使ってwordpressサイトを作る人は導入を考えても良いかもしれません。検索などのページもキャッシュするのかな?(未検証)

Make known users anonymous so they’re served supercached static files.

ログインしたユーザーがページを表示するとキャッシュを作成します。

オフの場合「<!– Page not cached by WP Super Cache. Check your settings page. Not caching requests by known users. (See Advanced Settings page) –>」
オンの場合「<!– Cached page generated by WP-Super-Cache on 2014-03-08 00:00:06 –>」

お好みでどうぞ。

キャッシュリビルド。新しいファイルの生成中にこのサイトの登録ユーザー以外のユーザーに supercache のファイルを供給する。 (推奨)

ちょっと意味がよくわからない所ですが、キャッシュを再構築してる間は、supercacheという別途静的ファイルを供給するようにする、という所でしょうか。もしくは通常ページを見せる、かな?推奨とあるのでチェックをつけてた方が良いのかな。謎翻訳すぎて、わざわざ原文を覗いてみましたがわからなかったですぅ。誰か教えて。

追記1:おそらく後述するプリロードしたファイルをユーザに見せ、キャッシュ生成→記事表示ではなく、事前キャッシュ→記事表示&キャッシュ生成とするものだと思われます。

Proudly tell the world your server is Stephen Fry proof! (places a message in your blog’s footer)

フッターに誇らしげなメッセージを表示しちゃうぜ! という事らしいです。感謝の気持ちにどうぞ?

詳細

Enable dynamic caching. Requires PHP or legacy caching. (See FAQ or wp-super-cache/plugins/dynamic-cache-test.php for example code.)

phpもしくはレガシーキャッシュのための動的キャッシュを行うらしいです。FAQもしくはサンプルコードを見ろ、との事のようですね。キャッシュする関数や記述などを細かく設定する事ができるようです。細かなカスタマイズしたい人にはこれは嬉しいですね。

Mobile device support. (External plugin or theme required. See the FAQ for further details.)

携帯デバイスのサポートをするそうです。私のサイトは基本的にレスポンシブデザインで、携帯電話(ガラケー)のサポートは鼻から度外視なので切っています。

Remove UTF8/blog charset support from .htaccess file. Only necessary if you see odd characters or punctuation looks incorrect. Requires rewrite rules update.

.htaccessファイルからUTF8 charsetサポート記述を削除します。

Clear all cache files when a post or page is published or updated.

ページもしくは記事が、公開もしくは更新された場合に全てのキャッシュを開放(削除)します。

追加のホームページチェック。(非常にまれにホームページのキャッシングを止めることがあります) (推奨)

またもや謎翻訳。原文は「Extra homepage checks. (Very occasionally stops homepage caching) (Recommended)」です。余分なホームページチェック・・・という事でしょうか。よくわからないです。推測になるのですが、キャッシュを作成するときに、別ページのキャッシュも作成するのでしょうか。推奨とありますし。

コメントが投稿されたときに該当のページだけリフレッシュする。

これがオフだと、コメントされてもキャッシュが更新されないようです。何故オン推奨じゃないのでしょうか。

 

キャッシュされた最新のページを一覧表示する。

キャッシュファイルを一覧で見る事ができるようです。設定を変更した場合などに動作確認がしやすくていいですね。

・・・しかしもうちょっと情報が欲しいかもw

荒削りなファイルロック。おそらく必要ないですが、使用しているサーバーが非力な場合には役に立つかもしれません。警告 ! まれにですがサーバーを止めてしまうことがあります !

キャッシュファイルをロックするんですかね。非力なサーバーで、同じキャッシュファイルを同時に生成しようとした場合などのエラーを回避できるのだと思います。サーバーを止めてしまうという文章ですが・・・。

遅延 init。WordPress が読み込んだ後にキャッシュされたファイルを表示します。レガシーモードで有益です。

wordpress自体の処理が終わってからキャッシュファイルを読み込むという事ですかね。先のキャッシュカスタマイズと絡めて使うのかもしれません。

キャッシュファイルの保存にオブジェクトキャッシュを使用する。 (実験的) DO NOT CACHE PAGE secret key: hogehoge

ファイルキャッシュではなくオブジェクトキャッシュを利用する設定ですね。キャッシュをしないページにはシークレットキーを表示しろとの事です。

有効時間とガーベージコレクション

Cache Timeout

キャッシュの有効時間を設定します。この時間の間はそのキャッシュを利用し続けます。ページ更新頻度と相談して設定してください。秒設定ですね。一時間=3600 一日=86400 一週間=604800 参考にどうぞ。

Scheduler

キャッシュを削除するタイマーを設定するスケジューラ。キャッシュファイルが有効期限を過ぎると、すぐに削除されるわけではなくこのタイマーによって捨てられます。例えば大規模なサイトだと60秒でキャッシュを設定しつつ、90秒でこのタイマーを設定する必要があるようです。デフォルトでは一週間周期で削除するようですね。サイト規模に合わせて決めて下さい。また、キャッシュファイルを削除しない場合はタイマーを0秒に合わせて下さい、とのことです。

スケジュールの予定時間も表示してくれるのでとっても親切。

受け付けるファイル名と除外する URI

チェックをつけた項目はキャッシュしません。「検索」は大体毎回内容が異なると思いますのでチェックをつけてて良いかと思います。あとは運用しながら「記事を書いても○○ページは更新されないな」といった場合につけていけばいいかなと思います。

フロントページとホームページはちょっと違うので注意が必要です。フロントページとは「hoghog.com/」で表示される場所ですね。ホームページは「hoghog.com/」と「記事一覧」が表示されるページです。大抵の場合は記事一覧とhoghog.com/は同一なので問題ありませんが、固定ページをトップに表示していたりする場合は注意が必要ですよ。

あとはファイルパターンですね。サイトによって細かく設定する場合もあるかもしれません。

上で指定した除外文字列にマッチしてもキャッシュするファイル名をここに追加してください。

地味に重要です。これらをキャッシュしないけれど、この条件に当てはまるこれらはキャッシュを作成する。という場合に設定しますよ。

除外するユーザーエージェント

スマフォ専用のcssなどを用意している場合はこちらでスマフォのユーザーエージェントを設定します。また、googleなどのクローラーがやってきた場合、それらのアクセスでキャッシュを一気に作っては負担が大きいので除外した方が良いでしょう。デフォルトではbot類のユーザーエージェントが入っています。

ロックダウン

いきなり大量がアクセスが来た時のための設定のようですね。有無を言わさず静的ファイルを見せるようです。基本的には無効にしていた方が良いかと思われます。

Lockdown | IT用語辞典 | 大塚商会

ダイレクトキャッシュファイル

特定のアドレスだけを指定キャッシュしてしまう設定・・・かな? 巨大なトラフィックが来た時に~とあるので、おそらくページを丸々静的ファイルに書き出しちゃうのだと思われます。

プリロード

予めキャッシュファイルを用意しておき、botなどにはこのキャッシュを見せるようです。「Super Cache の静的ファイル」とあるので、先の「詳細」で設定したユーザー閲覧で生成されたキャッシュとは別のファイルを作っておき、botなどがやってきてキャッシュが作成されてなかった場合はwordpressによる素の表示ではなくこのファイルを見せるようですね。なるほど。

こちらの時間を「一週間」として、通常キャッシュの有効期限を「一日」とかにするのは良い感じに動作するのではないでしょうか。

当然のことながら、単純計算キャッシュファイルを二倍くらい使うのでは無いかと予想します。

プリロードされたキャッシュファイルは 分毎にリフレッシュされます。(0 にすると無効、最小 30 分)

プリロードする場合はこちらを30分以上に設定しましょう。

プリロードモード (レガシーなキャッシュファイルに対してのみガーベージコレクションを実行。推奨)

古いキャッシュファイルを削除する設定、ですかね。ガーページコレクションで設定したスケジュールで削除してくれると思います。

Preload tags, categories and other taxonomies.

タグやカテゴリーなどのタクソノミーページもプリロードします。

ファイルリフレッシュ時にステータスメールを送信する。

メールで状況を報告してくれます。

記事の価値を自負するなら「nofollow」リンクを使わないほうがいいかもよ

SEO的なお話ですよ~。

サイトを運営する上で必要なのは、なんだかんだいってもリンクの存在です。

で、リンクには「nofollow属性」というものがあります。

<a href="http://hoge" rel="nofollow"> hogehoge </a>

このaタグについている「rel=”nofollow”」がそれです。これがついていると、「このリンク先は見る価値無し」と検索エンジンなどに宣言する意味合いになります。

nofollow属性のリンクはどういった時につけるのか

なんとも難しい所ですが、普通に記事を書いてる分には必要無いのではないかと私は思うですよ。

そもそも皆に有益な情報を提供するためにブログをやっているのであって、そこで紹介したリンクはほとんどが重要な物のはずです。それを「価値無し」と宣言して回るのはあまり有効だとは思えません。

記事の本筋とは違う、一応リンク置いておこう、というような時はつけても良いんじゃないでしょうか。

ただし、荒らしの可能性があるコメント欄やトラックバック等は、wordpressを使用している場合「rel=”nofollow”」が原則つくようになっているようですね。

無料ブログ等のブログパーツとかにはこの要素がついていたりするそうです。

nofollow付きとそうじゃないのはどういった違いがあるのか

nofollow属性をリンクに付けるのはどんなとき? | 海外SEO情報ブログ

そのものズバリな回答がありました。翻訳ありがとうございます。

  • すべての外部リンクにnofollowが付いていたからといって、順位付けに関しては他のサイトとなんら違うように扱うことはない。
  • でもそれがいい考えとは思わない。理由は、Googleはnofollowリンクを見るとそのリンクをリンクグラフから除外するから。つまりそのリンクを新しいウェブページの発見に使わないし、スコアリングのためにそのリンクのアンカーテキストを使わない。
  • nofollowを付けてPageRankの流れを制御してため込もうとするPageRankスカルプティングはもう効き目がなくなっている。
  • 外部リンクにすべてnofollowが付いていることはプラスにもならないしマイナスにもならない。

引用させて頂くとこういう事らしいです。SEO的な意味合いで「nofollow」しても意味は無い。さらに、そのリンクを評価しないどころか文字列すらも認識しないという事です。これはとても重要なポイントですね。リンクも記事を構成する文章の一つです。仮に上記のリンクをnofollowすると「nofollow属性をリンクに付けるのはどんなとき? | 海外SEO情報ブログ」という一文がまるまる無視される事になります。

「PageRankスカルプティング」というのは、外部リンクをすべて「nofollow」にして、自分からは外部へリンクを出さず、外からどんどんアクセスを貯めるという手法みたいですが、常に検索エンジンをアップデートしている中で無効化されてるようですね。(極端な例なだけで、的確な構築をしていればpagerankを調整する事は可能のようです)

ノーフォロータグ(nofollow)リンクでSEO | ネットビジネスで20代にて転職して独立したなるひこのブログ

とはいえ、googleで「nofollow リンク」を検索するとこんなページも見つかるわけですが。なんでしょうね「自分のサイトからパワーを流出させないようにします。」っていうふわっとした説明がじわじわ来ます。もちろんこのリンクにはきちんとnofollow設定してます。

まとめ

というわけで、自信を持ってリンクを張っていった方が良いと思いますよ。普通に記述すればいいだけです。簡単ですね。

wikipedia等はスパム防止のために全てのリンクが「nofollow」設定されています。それを差し引いても濃い記事内容ですし、役に立つサイトだから自然と上位に行くわけですね。納得ですよ。

ともあれ、個人的には「nofollow」の記事で使わないリンクと使ったリンク両方とも記述できて満足度高いです!

小説家らしい独特な解釈が面白い「死なない生徒殺人事件―識別組子とさまよえる不死」感想

「永遠の命を持った生徒がいるらしいんですよ」生物教師・伊藤が着任した女子校「私立藤凰学院」にはそんな噂があった。話半分に聞いていた伊藤だったが、後日学校にて、ある女生徒から声をかけられる。自分がその「死なない生徒」だと言ってはばからない彼女だったが、程なく彼女は何者かの手によって殺害されてしまう―。果たして「不死」の意味とは?そして犯人の目的は!?第16回電撃小説大賞“メディアワークス文庫賞”受賞者・野崎まどが放つ、独創的ミステリ。

「不死」という物を取り扱う小説は数多あります。バトル物ならば特に、キャラの特徴としてはチョイスしやすいポピュラーな要素ですね。

主人公である伊藤は、とある女子校に着任してすぐ「永遠の命をもった生徒」のウワサを耳にします。最初は信じないながら、そのウワサはことある毎に彼の耳に入るにつれ立場上、命という物が何かを考え始める。

そんな彼の前に、ついにウワサの生徒と相対するが――。

という導入から始まるミステリはしかし、言うほど複雑な構造をしていない。登場人物はそれほど多くないし、すぐに答えも出る。しかしそれでも「不死」という物がなんなのか、主人公が答えに迫っていく様は淡々とした文章も相まって緊張感があります。

個性的なキャラクターが物語自体の舞台装置になってるのも面白い。どんでん返しに次ぐどんでん返しもなるほど、と唸ってしまいます。

死なない生徒についてことある毎に疑問を投げかけてくる同僚。不死な人と友達になりたい女生徒。自らを不死だと名乗る生徒。

キナクサイ。キナクサイよ!

けれども、彼、彼女らとのやりとりが軽快で、ズレていて、楽しいんですよね。

後半の静かな、一気に収束する物語はほどよい刺激になります。全体的に静かな、それでいてゾクっとする気持ち悪さ。

この手の物語を良く読む人にとってはありがちとも取られるかもしれませんが、軽く変な物語を読みたい人にはお勧めではないでしょうか。

「aoringo works」一周年! 軽くこれまでを振り返る part1 ~本サイトの性質~

一周年振り替えり | aoringo works

一年で記事を227個投下

やあ、「aoringo works」もついに一周年が経過いたしました。ありがとうございます。ありがとうございます。

現時点で総記事数227という中々に良い数字となりました。ほぼ日刊という形でしょうか。まあよくもここまでこれたなあと自分では思います。

今回から数回にわけて、一周年の振り返りをしたいと思いますよ。

書評サイトとしてスタート

元々は書評サイトとしてスタートしました。クリエイターズネットワークさんのブログスペースサービス開始に合わせての始動、といった感じでしょうか。同時にいくつかのサイトを始動させ、経過を観察。

クリエイターズネットワーク

今でも書評は続けており、一カテゴリ、一コンテンツとして収まっています。

プログラムを始める

サイトを運営し始めて数ヶ月たったくらいから、デザイン、機能もろもろに不満が出始めます。

微妙に使いづらいなあ。そうだ、じゃあ自分で作ればいいんだ。

まあそんな感じで即本を買い込み勉強を始めます。ここから一ヶ月ほどブログ運営を停止、プログラムに熱中してました。

そこからは自分の欲しい機能を持ったプログラムをほぼ日刊で製作し続け、サイトの性質もここで「書評&プログラムサイト」へと変化していきます。

チャットログを整形するaoringo chat logmakerの製作

時を同じくして、IRCチャットログを吹き出し状に整形するプログラムを作り、ブログに取り込みました。これがその後「chat logger」へと変化します。

aoringo CHAT logger

ここくらいから、TRPG界になんとなく足を踏み入れます。どどんとふの存在をしり、セッションマッチングサイト「セッションマッチングシステム」を共同製作します。

TRPG.NET セッションマッチングシステム

この時点ではまだTRPGを実際に遊んでません。受注し、提供している状況です。その後も色々作っていく中で、そろそろTRPGを遊んでみたいな。と思うようになります。

TRPGを遊び始める

実際にTRPGを遊び始めたのはプログラムを始めてから五ヶ月程度後。ブログ開始時からは七ヶ月程度経ってから。割と貪欲にシステムにとらわれず色々遊んでおりました。

ここくらいからサイトの性質が完全によろず屋状態に。カテゴリごとに完全に分かれた形なりはじめます。デザインも八月手前くらいに今のデザインに落ち着きました。

今に至る

そうして今に至ります。実際の文章より現実はもっとカオスなんですが、大体こんな感じですよ。プログラムを提供したり、思い立ったら色々作っていたりします。結果としてこんなへんてこなサイト状態になりましたが、私らしくていいかなと思っています。

統一することは怖いことじゃない

一つのブログに色々な要素を詰め込むことは、基本的には利用者を迷わせてサイト自体が迷宮化すると言われています。

しかし、カテゴリをきちんと整理し、トップページからの導線を考えれば、私はそんなことはないと考えています。今後も新しい趣味や計画が始動したとしても、このサイトを中心に活動していく事でしょう。目指せライフログブログ。そんな感じですよ。

そのTRPGリプレイは誰のもの、目的に合わせて考える書き方と見せ方

そのリプレイ、議事録になってはいませんか

IRCやどどんとふで遊ぶと楽しかった軌跡が確実に残りますよね。特にどどんとふでは、色つきで出力してくれる上、html形式なのでそのままアップロードしちゃえばページとしてコンテンツになっちゃいます。大変便利。

私も見た目を変えるツールなんかを作ったりして、よく利用させてもらっています。

aoringo CHAT logger

さてはて、そういうわけで簡単にログが取れてしまう最近のTRPG事情ですが、それは本当にリプレイでしょうか? 議事録になってやいませんか。今回はそういうお話です。

そもそもTRPG暦が一年にも満たない輩がなに言ってんの? っていう感じですが、お付き合いください。

目的をはっきりさせる

遊んだログを丸々載せる事が無意味だとは言っておりません。例えば遊んだプレイヤーさんが見返して当時を振り返るには、やはり生のログが良いのです。ただ、それを「楽しかったです! 見てください!!」と第三者に見てもらうには、あまりにも大変です。

五時間の文字セッションを遊んだとして、その文字数は全体で数万文字にも及びます。もしかすると数十万文字にも。数万文字というのは感覚的にわかりづらいかもしれませんが、ライトノベル一冊で七万文字程度です。一万文字もあれば、30ページくらいの短編小説ほどの長さになります。

それを「この前こんなセッションしたんだよ」と渡されて、最後まで読む人は何名いるでしょうか、というお話です。一緒に遊んだプレイヤーなら、「面白かったところ」や「特に印象に残ったところ」にさっと移動して「ああ、こんな感じだったよね」と楽しめますが、そのセッションの盛り上がりどころがわからない場合は大変です。この大変さを「負荷」といったりします。

負荷の低いものにするにはどうすればいいでしょうか。方法はいくつかあります。

分割する、短くする、粗筋をつける、見た目を工夫する、効果を活用する。ざっとこれくらい。ひとつずつ見ていきますよ。

ちなみに、web上に公開するリプレイとしてのお話なので、本にしたりするにはまた違ったノウハウなどが必要になるかと思います。でも、大体一緒かなとは考えています。

分割する

本一冊にも及ぶ長々とした文章が、ひとつのページに収まった状況を見た事ありますでしょうか。スクロールバーが恐ろしく小さくなって、それだけで「うっ」となります。場合によっては一文字も見る事なくページを閉じてしまう人もいるでしょう。

最初の一行を見てもらう事がいかに大変か、お分かりになるかと思います。

まずはスクロールバーを大きくしましょう。分割するのです。「part1」とか「第1話」とかつけるのです。それで大体そのページがどれくらいの長さなのか、どれくらいで読み終わるのかがわかります。そこで面白いと思ってもらえれば、次へと移ってくれるはずです。

個人的な考えとして、ひとつのページあたり最大でも一万文字程度が限界だと考えてます。できるなら三千文字程度で抑えられるといいかな、と。

短くする

とにかく削る。ダイスボットの出目や、間延びした会話、相談の内容、はては行動などもガリゴリ削ります。判定は成功したかどうかを書き、戦闘などでお互いが何度もミスをしたらそこをカット。ダンジョンで探索していたら「それからかなりの時間がたち」の一言で時間をかっ飛ばしてもいいですよ?

何度も全体像を見渡して、少しずつ少しずつ影響の低そうなところをとにかく削っていきます。

場合によってはオープニングを一行で済ませて既にダンジョンの前に居る、でも問題ないかもしれませんね。

そのリプレイがロールプレイのやり取りを見せたいのであればそこを濃く、戦闘を見せたいのであればそこを濃くします。そうすると明暗がハッキリと出て読み応えのあるものになります。

粗筋をつける

リプレイの最初に、こんなセッションでしたというのは有効です。内容がわかっても、それが特徴的だったらもっと詳しく見てみたいという人を惹きつける要素になります。

粗筋をどこまでつけるのかは自由ですが、半分以上、最悪エンディングまで書いてしまっても特に問題はありません。10行くらいに圧縮できて、それが面白ければむしろ読みたいと思わせる重要な要素になります。

見た目を工夫する

リプレイ自体の見た目を工夫しましょう。文字がぎゅうぎゅう詰めに詰まっているのは目の毒だし、なにより他の人と一緒の見た目だと読まないままスルーされる可能性すらあります。

好みはあるでしょうが、私の場合は間を大きくあけて文字を少し大きめに、合間に破線を入れております。

これだけでもとても特徴的になります。webページの知識は必要になりますが、勉強しても損はありませんよ。

効果を活用する

これは簡単です。文字の大きさや色を変えるのです。効果的に仕えればとても印象に残りますが、センスが問われますねw 私はやってません。

熱量を大切に

遊んだ後は独特の”熱”があるはずです。それが冷めないうちに是非ともリプレイを作ってもらいたいなと思います。どこが面白くてどこが間延びしたのか、文字では把握しづらい独特な感覚が残っているうちに手をつけたほうが確実に出来はよくなると私は考えていますよ。

そうやって残した物は後になって見返しても確実に楽しいもののはずですし、価値のあるものになるでしょう。そのリプレイが第三者にとって面白いものなのかどうかは最後までわかりません。なにが正解なのかわからないからこそ、こういうものはやりがいがありますよね。

表現、表記、語句の統一を心がける

それぞれのプレイヤーによってその文章の書き方はまちまちでしょう。そういう時によくあるのが表現の違いです。表記の違いでもいいでしょう。笑うときに「(笑)」と「w」で違うときもあるし、「言った」と「いった」とか、「何」と「なに」とか。本当に色々です。リプレイにするとき、これらのゆらぎをどうするか迷うと思いますが、統一するべきです。

これらがゆらいでいると読者が混乱します。誤字脱字、判定方法の間違いなどもその都度、修正や注釈をしていきましょう。読んでくれる人の負荷をできるだけ少なくするように考えるといいかと思います。

同時に、句読点などにも注意を払うようにもします。文字チャットだと句読点をつけないで喋る人や、喋ってしまうことがありますが、著しく読みづらくなる要素なので特に気を配ります。

最後に

楽しいリプレイを書くため、どうすればいいのかという記事は驚くほど少なく、迷うものです。ブログの一コンテンツとしてリプレイをいくつか書き、まとめるには良い時期だと思ったので形にしてみました。

ちなみにこの記事はこの時点で大体2700文字です。ショートショートひとつ分といったところですが。人がさらりと読める文字数は大体これくらい、というのが私の感覚です。そう考えると一万文字というのは結構気合を入れて読む必要があるということ。長くても一万文字にはやっぱり収めたいというのが私の今のところの答えです。

一太郎で三段組み文章を作成する方法

わたくし、一太郎大好きです。文章の「ゆらぎ」や「誤字」なども的確に指摘してくれるしストレスフリーで文章に集中できるのが素敵!

今回はそんな一太郎さんで三段組み文章を作成する方法をまとめますわですわ。

バージョンは10ですが、基本的には同じ操作になるかと思います。

初期文章作成ではこんな感じ。普通ですね。

次に上部のメニューから、書式>段組>設定 とクリックします。

三段を選択すると、

無事三段組みが設定されました。

ただ、これでは三段それぞれの合間が近すぎる気もしますね。

さっきと同じように、、書式>段組>オプションとすると、

こんな感じの画面になります。あとはなんとなくわかると思います。

あとは簡単にスタイルを設定してこんな感じのレイアウトになりました! 是非とも色々とカスタマイズしてみてくださいな。

人を選びすぎるが異質な何かを感じる「耳刈ネルリ御入学万歳万歳万々歳」感想

僕レイチ。今年から“八高”に入学する本地民(コネだけど)。植物でも愛でつつ妄想の中で暮らしていきたかったのに、クラスメイトは王国民流モラルハザードなヤツばっか!とくに何、この幼女?耳刈?ネルリ?せっかくの高校生活、痛いのはイヤー!(耳だけに)しかも何で僕が自治委員に任命されなきゃなんないワケ?王国民との対立とかもうお腹いっぱい、僕は今日も勉強会で忙しいんだってば―!第10回えんため大賞優秀賞受賞作、ついに登場。

大筋としては、全体主義に染まった国の学園にコネで入学した主人公と、周辺の辺境国からやってきた王族とのやりとりを描くコメディだ。しかしその描写は徹底している。当たり障りの無い「点数稼ぎ」にいそしむ主人公はしかし、その内に抑えきれない欲求が渦巻いている。

とにかく文章が変な方向にねじ切れ折れている。現実に耐えきれなくなった主人公のハイテンションで下品なエロネタの奔流に流されれば本筋を見失うこと間違いなしだ。

王族たちもそれぞれぶっ飛んでいて、特にヒロインでもある耳刈ネルリ一派は突出している。彼女の行動はおかしいようでいて彼女なりの筋を通しているのが窺える。そして全体主義とは違うことに主人公の葛藤がさらに拍車をかけていく。

中盤からの内面描写はもう栓が壊れた蛇口のように止まらない。

しかし、これだけの文字列を流し込んでも一種のテンポのような物を感じられる筆者の語彙力とセンスは素晴らしい。しれっと混ぜられる2chネタやらオタネタ。しかもそれがギャグではなくしごく真面目にねじ込まれるので恐れ入る。巻末のちょっとした解説にも確かな教養が窺える。ともあれ、出し惜しみないその姿勢、天晴れとしかいいようがない。こうしてみると、根底にはしっかりとした世界感と膨大なデータがあるのが窺える。

ひと味違うライトノベル、というよりも、まさに人を選ぶライトノベルと評するのが相応しいと思う。

wordpressでの投稿前にTRPGリプレイ文体をPHP処理で整形する

TRPGネクロカ「箱庭茶会 コンベンション」灰色卓リプレイpart0 – キャラ作成から始動 | aoringo works

リプレイのスタイルを少し変更し、名前を太字にしてみました。あとは改行されてもスペースを置かないように変更。一般的なリプレイ本と同じ文体ですね。

投稿する時にphp処理を挟む

文章を太字にするには「<b>」タグを利用します。つまり、リプレイの名前に全てこれを埋め込む必要があるのですね。執筆してる段階でそれらを入れていくのは疲れるものです。

グリーンマン:「”私”は構わないのだが。本当に案内せずともよいのかね?」
アン:「故郷を追われた時から覚悟を決めているわ。例え骨になろうともそれが私の運命。受け入れる覚悟は出来ている!」
グリーンマン:「そうか。残念だ。本当に、残念だ。骨になるなんて、そんなの、本当に、もったいない・・・」と笑みを称えて二人を見送ります。

これを、

<b>グリーンマン:</b>「”私”は構わないのだが。本当に案内せずともよいのかね?」

<b>アン:</b>「故郷を追われた時から覚悟を決めているわ。例え骨になろうともそれが私の運命。受け入れる覚悟は出来ている!」

<b>グリーンマン:</b>「そうか。残念だ。本当に、残念だ。骨になるなんて、そんなの、本当に、もったいない・・・」と笑みを称えて二人を見送ります。

こうしたいのです。wordpressでは、一度の改行で「<br>」、二度の改行で「<p>」としても処理されるので、改行を自動でつけるようにもしたいところ。

そういうわけで、ゴリゴリ書いていきますね。

投稿時に内容に処理を挟むには「content_save_pre」フィルター

名前の通り、内容を保存する前に働くフィルターです。

function replace_post_cont($text) {
  $text = preg_replace_callback('/(trpgreplay.*?>)(.*?)(?=</div>)/ius', "trpgreplay", $text);

  return $text;
}

add_filter('content_save_pre', 'replace_post_cont');

記事を保存するときに、「replace_post_cont」関数が働きます。「replace_post_cont」は記事を正規表現で整えるために用意しました。

「preg_replace_callback」は正規表現により抜き出した内容を、さらに関数を使って処理を挟むことができます。かなり便利です。

TRPGリプレイはdivタグの「trpgreplay」クラスを使用しているので、これを検索、中身を抜き出しています。

function trpgreplay($matches) {
  $text = preg_replace("/r/ius", "", "$matches[2]");
  $text = preg_replace("/n+/ius", "n", "$text");
  $text = preg_replace("/n(?!n)/iu", "nn", "$text");
  $text = preg_replace("/^(?!<)(.*?:)/ium", "<b>$1</b>", "$text");
  return $matches[1].$text;
}

そしてリプレイを整形しているのがこれです。「$matches」配列の[0]はマッチングした全体、[1]は$1にマッチングした部分、[2]は$2にマッチングした部分が収納されています。この場合、[1]には「trpgreplay”>」が、[2]には「リプレイの内容」が収納されています。

  $text = preg_replace("/r/ius", "", "$matches[2]");

内容のデータには「r」と「n」といった改行コードが混在している可能性があるので、「r」をまず全て消します。(正規表現じゃなくて普通の置換でよかったかも)

$text = preg_replace("/n+/ius", "n", "$text");

連続した改行を全て単発の改行に直します。これでエディタで執筆した内容の改行がゆらいでも大丈夫です。

  $text = preg_replace("/n(?!n)/iu", "nn", "$text");

単発の改行を二つの連続した改行に直します。一旦クリーニングして再度二度改行してるわけですね。

  $text = preg_replace("/^(?!<)(.*?:)/ium", "<b>$1</b>", "$text");

行の始めが「<」で始まらない場合は「:」までをbタグで囲むという処理です。ここをミスると「<b><b><b><b>」とひどいことになります。

最後にreturnで戻して完了。最終的な形は下記となります。

function trpgreplay($matches) {
  $text = preg_replace("/r/ius", "", "$matches[2]");
  $text = preg_replace("/n+/ius", "n", "$text");
  $text = preg_replace("/n(?!n)/iu", "nn", "$text");
  $text = preg_replace("/^(?!<)(.*?:)/ium", "<b>$1</b>", "$text");
  return $matches[1].$text;
}
function replace_post_cont($text) {
  $text = preg_replace_callback('/(trpgreplay.*?>)(.*?)(?=</div>)/ius', "trpgreplay", $text);
  return $text;
}

add_filter('content_save_pre', 'replace_post_cont');

完璧! 満足ちゃん。

創作につきまとう「面白ければ良い」という呪詛

何をもって「面白い」とするのか

私が創作(小説、絵、プログラム、シナリオ)をする理由は「楽しい」というものの他に、「伝えたい」というものがある。自分の感じた面白いという感情を、出来るだけ正確に伝えたい。その欲求は湯水のように湧いてきて私を動かす。

自分が触って楽しいと思えるツールを皆に利用して貰うのは大変に喜ばしい事だし、小説を読んでくれた人に「面白い」といって貰えた時の幸せといったらない。

さあ、もっとよくしよう、もっといいものを作ろうとしたとき。さらなる何かを生み出そうとしたとき、その呪詛は私を絡め取って離さなくなる。

楽しんでもらえる物を作る以上、「面白ければ良い」という価値観は真理だし、これ以上に優先するべき事は無いと私は考えている。これは他の創作者さんも感じていることだというのが、コミュニティに所属していてなんとなく分かってきた。念のために付け足すと、大多数というわけではない。私は全ての創作者さんと知り合いなわけではないのだから。

アニメ化、映画化されている作品を読んで「面白い」と感じた時の感覚を私は大切にしたい。それは世間とずれていないということで、面白い感じる私の嗜好がズレていない一つのパラメータとなる。逆に「面白くない」と感じた時は特に注意が必要だと思う。どうしてそれが面白くないのか。明確に言葉に出来る答えを持っておきたいと思う。私にとっての「面白くない」は、誰かにとっての「面白い」でもあるのだから。

どれだけ理屈を積み上げても無駄

アニメ、小説、漫画。エンタメに特化したメディアを軽く分解して、どうしてそれが面白いのか、どうすればこれが出来上がるのか。私は一人で思考を回すのがわりかし好きだ。

そうして分解した要素を並べて、組み替えて、どうしたら面白いものが出来上がるだろうか? と質問を投げかけたときに、帰ってくる答えが大抵「面白ければ良い」というものだった。どれだけ議論が白熱し、長い間に仮定と思考が繰り返されたとしても、誰かの「面白ければ良い」という言葉で幕が降りる。

女子高生、戦車、戦闘、死、生、エロ、グロ、コメディ、ラブ。色々な要素、色々なシナリオラインを組み上げたとしても、「面白ければ良い」で片が付く。要素で説明できない価値観。全てに優先されるからこそ、全ての答えになってしまう価値観が「面白ければ良い」というものなんだと私は思うようになった。

人を惹きつける面白さとは

例えば「最後まで読めば面白い」と評される小説があったとする。貴方はその小説を最後まで読める自信があるだろうか。とくに前評判も聞かず、適当に手に取ったとして、その本を貴方は果たして最後まで読めるか?

本当に面白い本だとしたら、私は最後まで読めると思う。最後の最後に用意された最高のエンディングのための道筋が、面白くないはずはないのだ。そこに至るまでの一文字一文字は、エンディングに向かうための確かな魅力を放っているに違いない。そして、その面白さは最後で爆発する。結果、爆発の印象だけ残って「最後まで読めば面白い」という評価に繋がるのだと私は思う。読み進められるだけの面白さが無いと、人は最後までは読まないものだ。楽しいことは無数にあり、それら一つ一つに私たちが最後まで目を通すには、時間はあまりにも限られている。

面白い小説は人を惹きつける力が強い。最初のページを開いた時、一行目を読んだ時。吸い込まれるような力が確かにある。これが「面白さ」だと直感する。どうすればこれを会得できるのだろう?

テリングの力

テリングとは、つまり語りだ。

人に訴えかける文章自体が持つ力。想像力をかき立てたり、説得させるために用いられる技術の一つ一つ。

演劇の演目が一つあったとして、それを素人がやるのと、プロがやるのではまるで違う。

動作、呼吸、声の張り、視線。あらゆる要素が一瞬で発散される。どんなに内容が同じでも、それを表現する人によって「面白さ」は如何様にも変化する。

つまり、「面白さ」を決めているのはテリングの力なのかもしれない。もちろん、全てがそうというわけでもない。あらゆる要素が整ってから、その底上げ、大部分をテリングが締めているのでは、と私は思う。

それでも分析する

ここまで考えた所で、私はまた振り出しに戻ってエンタメ作品の面白さを分析する。なぜこれが面白いのか、どうして面白いと感じるのか。

自分の感情の動きを観察して、納得できないと気が済まない。

そして、それがどうしても分からなかったとき、私はひどく困惑する。

面白いと感じる自分自身を見失う感覚とでもいうのか。落ち着かない気分になる。

趣味として活動していても、私の創作者としての砂糖の粒よりも小さな溶けかけのプライドが「よくわかんないけど面白い」という答えを拒絶するから起こる反応に違いない。

そして、私自身を縛る

そうやってどうにか噛み砕き、さて作ろうとしたとき。まっ白な画面、紙、エディタを見たとき。「面白ければ良い」という価値観が私を縛る。

私が考える「面白い」は、果たして人に伝わるのだろうか。どうすれば伝わるのだろうか。どう組み上げれば、人の心を動かせるのか。

自分にしか分からない物で良いのならば、わざわざ表現して他人に見せる必要もないと私は思う。作るからには、皆に面白いといってもらえるものを作りたい。そうやって思考を回せば回すほど「面白ければ良い」という呪詛が私の脳に渦巻いて離れない。そこに辿り着く答えが欲しいのに、過程は仮定のまま下底に沈み込む。別に言葉遊びではなく、そういう表現がピタリと当てはまる気がしてしまうのだ。