荒々しさが皮肉にもコンパクトにすっきりと「同人王」感想

概要

特に努力もしたことがなく、人付き合いも破滅的に悪く、しかしプライドだけは高く。典型的なダメ人間であるタケオはズブズブと人生のどん底に落ちていく。

その中で、ついに出した自身への答えが「同人誌」を出して稼ぐ事。

タケオの人生最大の賭けが幕を開ける。

典型的なサクセスの皮を被ったリアル

タケオの向こう見ずな行動や思考は、しかし創作における私たちの無意味な自信やプライドに通じるところがある。

物を作るという行為それ自体が私たちに及ぼす精神状態。その様を見事に、リアルに描いて見せているのはさすがといったところ。

しかしお世辞にも、単純なサクセス物としてこの本を読むとあまりにもご都合主義であり、淡々と時間軸が進む。枝葉が分かれていないシンプルな話の流れは、あまりにもタケオの成長がまっすぐ描かれて過ぎているのだ。伏線や目立たせたいコマがさらりと流れていき起伏に乏しいとさえ思えてしまう。

一方で「こういうものなんだよな、うんうん」というじんわり来るものも確かにあるのだ。創作ってそういうもんだよな。わかる、わかるよ。回りは天才で、俺は自分を信じることでしか自我を保てないんだよ。なんといわれようと、心の中では俺が一番だと思い続けてないとガラガラ崩れそうなんだよね。・・・みたいな。

著者の魂の声が聞こえるか

web漫画独特の荒々しさ、蛇足感、無駄ゴマがあまり見受けられない。スッキリ。コンパクト。その理由はあとがき漫画に描かれている。

そこには著者がweb連載時に感じていた葛藤や苦悩が赤裸々すぎるほどにつづられている。その数ページの濃さといったら。まるで濃縮された呪詛だ。ドロドロとした感情が煮詰まり、ぶちまけられているように思う。それでも最後に「ありがとう」と言ってのけた著者に拍手を送りたい。

そうして出来上がったと知ったこの本を、もう一度最初から読み返すとまた違った味わいを感じる。私はこの物語がたまらなく愛おしい。

何度も何度も叩いて作り直された物語は、残念ながらコンパクトにまとまってしまった、というのが私の印象だ。

それでも、この作品に魂が詰まっているのを確かに感じる。

4コマで分かるエリュシオンTRPGに「aoringo CHAT conv」が紹介されました。

ELYSION 4コマで分かるエリュシオン TRPG 第37回「整形しよう」
 リプレイ執筆講座第一回でも触れましたが、リプレイが他の人に読んでもらうためのものである以上、読み物として『整形(書式などを整えること)』が必要になります。 …

twitterで流れてきた知ったのですが、私のツールが紹介されておりました!!

ありがとうございますっありがとうございますっ!!(土下座)

しかもなんか青林檎の絵まで漫画の中に描かれてるじゃないですかっ!

もう全ての文末が「!」で埋まるくらいうれしいわけですよ。本当にありがとうございます。今後もaoringo works共々よろしくおねがいいたします。

ちなみに該当漫画で紹介されているのは、

aoringo CHAT conv

ですね。IRCやどどんとふなどのチャットログを、プレーンテキストで整形して吐き出します。リプレイとして編集する前の読みやすさのため、書籍化にする前の手間の削除のために利用していただけるかなと思い作成されたツールです。

このままだとホームページにあげても見た目が・・・という時のために、

aoringo CHAT logger

というツールもあります。こちらはログをHTMLタグで整形して出力します。ホームページなどを運営している方はこちらもご利用ください。

なお、各種ツールへの要望や、新しいツールの希望などもどしどし受け付けております。当ブログやtwitterでお気軽に問い合わせくださいな。

重ねることになりますが、これからもaoringo worksは「恋と冒険の学園TRPG エリュシオン」やTRPG全般を全力で応援すると共に、楽しい事や面白い事にも全力を出して取り組んでまいります。

豪華なプレゼントも!TRPG.NETさんにて、『ネクロニカ』『ゆうやけこやけ』のつぎはぎ本舗さんへのインタビューがありました。

つぎはぎ本舗突撃インタビューレポート(読者プレゼント有り) | TRPG.NET
 さて、今回は『永い後日談のネクロニカ』『ゆうやけこやけ』『メイドRPG』などで有名な、つぎはぎ本舗の代表、愛甲えめたろうさんへと突撃インタビューを敢行してきたことをご報告します。 …

中々に内情がぶちまけられた内容になっています。

主な話題はやはり『永い後日談のネクロニカ』について。

えめたろう

 本当に遠慮ないですね。
 ESPサプリメント『歪曲の舞踏』は、JGC2013先行発売のため、鋭意製作中です。

via: つぎはぎ本舗突撃インタビューレポート(読者プレゼント有り) | TRPG.NET

との事で、JGCが楽しみでなりません。現在はルルブ、サプリメントどちらとも購入できない状態が続いていますが、そちらもJGCにて再版が決定しているようです。ワックワクですね。

ただし。

りこりす
 『永い後日談のネクロニカ』ルールブックも1ヶ月くらいまえから姿を見なくなったような気がするのですが?
えめたろう
 本当に遠慮がないですね。
 ご安心ください、『永い後日談のネクロニカ』ルールブックもJGC2013先行で再版します。
りこりす
 それでは、もう入手困難にはならなくて済むのですね?
えめたろう
 今回の再版は比較的少部数になるので、もしかしたら売り切れてしまうかもしれませんね。

via: つぎはぎ本舗突撃インタビューレポート(読者プレゼント有り) | TRPG.NET

とのことです。

他にも重要な隠し事、げほんごほん、があるようなので記事元を要チェックですよ。

豪華すぎる応募者プレゼントもあります。私ももちろん応募しました。ワクワクですね。

つぎはぎ本舗突撃インタビューレポート(読者プレゼント有り) | TRPG.NET

TRPGネクロニカの手駒作成を支援するツール「aoringo nechronica malisize」を地味にアップデートしました。

TRPGネクロニカ手駒作成支援ツール|aoringo nechronica malisize

地味にアップデート。

選択をしてなくても追加出来るようになりました!!

本当は元々出来たはずなのだけれどバグを抱えていました。

今後ともよろしくお願いいたします!

SEO – goodkeyword – SEO対策、無料で使える関連キーワード検出webツール

【goodkeyword】Yahoo/Google関連キーワードツール

キーワードによく併用される関連キーワードを探す事が出来るツールです。

無料で使えて、手軽。余計な情報は一切ついてこなくてとても便利です。

試しに「SEO」で検索してみました。対策、無料、相場、チェックなど、よく併用されるであろう単語が並んでおります。

この結果をみて考えたタイトルが「SEO対策! 無料で使える関連キーワード検出webツール「goodkeyword」がスゴイ」です。SEOに適したタイトルを考えるのはブログ運営では必要になる技術です。是非ともマスターしておきたい・・・ですが、正直SEOなんてよくわかんないよーとか思ってました。

今度からはこれを上手に使っていこうかなと思います。

[焼きそばパン競作]勝負の焼きそばパン

「先輩っ勝負をしましょう!!」
 僕が横を見ると、後輩のミキが不敵な笑みをたたえて焼きそばパンを掲げていた。軽い足踏みに合わせてツインテールがピコピコ揺れている。
「焼きそばパンをかけるです!」
 なんですその取ってつけた語尾はですか。
「……勝った方が焼きそばパンを購入できる?」「です!」
「それ最後の一個?」「です!!」
 うーん。
「けど僕、今日はメロンパン食べたいなぁって」
 新発売らしい、これでもかと売り文句が躍るビニール袋を手に取った。こういうのに弱いんだよね。
「私は焼きそばパンな気分です」ミキは眉を寄せる。
「ですか」
「メロンパンな気分じゃないんです」
「うん」
 ミキは僕の手からメロンパンを取り上げ、棚に戻してしまう。
「なので焼きそばパンで勝負です!!」
「うん、え?」
 え?
「はい! じゃーんけーん!!」
「おお?!」
 日本人の性なのか、僕は条件反射で拳を固めて振り下ろす――。

 ◇

「ふっふー、勝利の味は格別ですなあ」
「それはようござんした」
 じゃんけん勝負はミキの勝ち。店先のベンチで座った彼女は早速、戦利品の焼きそばパンを頬張っている。
 僕の手にはメロンパンだ。結局なんの勝負だったのかよくわからない。
「あー、もう一個食べたいなあ」
「早っ」
 こちらのメロンパンはまだ半分くらい残っている。
「ん、ミキちょっと」
 僕の手がミキの唇の端をなでる。「んに?」と彼女はキョトンとしてされるがままだ。
「ソースがついてたよ」
 指先を舐めると、濃い味が一気に口に広がった。
「……あ」
「あ?」
「あーーーーー!!」
 !?
 ミキはガバっと立ち上がり、僕に指を突きつけた。
「焼きそばパン食べた!」
「え? え?」
「ダメです食べちゃダメなんですダメですぅー!」
「あ、もしかしてソース? 良いじゃかそれくら――」
「ダーメー!!」
 なにこのわがままな子、助けて。
「返して下さい」
「そう言われても」
 ソースですし。
「返して下さい」
「えーっと、売ってる店探そうか」
「今です! なうです!」
「えええええ……」
 鼻息荒くしたミキが、がしっと僕の胸元を掴む。今にも馬乗りになりそうな勢いだ。
「返して貰います」
 そして不敵な笑み。さっきと同じ、勝負をしかけてくるときの顔。
 ゆっくりと彼女の顔が近づいてくる。
 僕はそのまま何もできるわけもなくて――。

「戦艦これくしょん」でのTRPG化二次創作はNGっぽいです

ツイッターで流れてきて知ったのですが、質問として二次創作への回答がありました。

<ファン活動/同人活動について>

Q5.同人誌やファンアート、同人二次著作小説を作りたい、描きたいのですが、許諾や申請許可が必要でしょうか。

A5.いわゆる慣例的な同人活動(同人誌即売会での頒布、同人ショップ委託販売、コスプレ等、HP/イラストSNS等)の範囲であれば、「艦これ」関係各社/者・運営等に迷惑をかけない範囲で、ゲームシステムのないもの、また、公序良俗に反しないものであれば、現時点では問題ないと考えています。ただし、一般商業ルートでの商業二次著作物については、法人として版権窓口である「角川ゲームス」の許諾をとったもの以外は”NG”です。

また、HPやツイッター等で本ゲームを紹介すること以外では、ゲームの絵素材/音素材等を使用することは、恐縮ですが”NG”とさせて頂ればと思います。できるだけ提督の皆さんと一緒に「艦これ」の世界を、楽しく育てていければと考えています。ご理解いただけますと幸いです。

via: No.192 – トピック詳細 – オンラインゲーム – DMM.com

そんなわけで、「ゲームシステム」を有するTRPGは、二次創作としては残念ながらNGとなりそうですね。

まあ、考えてみたら当たり前で、ゲームとして売りだしている「艦これ」の二次創作でゲームを作っちゃうとパイを奪いかねないわけで。ここらへんしっかりと考えているのだなと安心した次第であります。

こうやってしっかりと明言してくれると、今一生懸命絵を描いたり、コスプレ衣装なんかを作っている人は安心して制作に励めるのではないでしょうか。

今後ますますの発展を期待しております。

[焼きそばパン競作]食感ってとっても大切なのよ

 地下二階。洞窟を掘り抜いたかのように岩肌むき出しな廊下の隅の売店で、俺はもうかれこれ二十分以上も悩んでいた。並ぶ品々はとにかく多彩。緑色でスライム質のなにか、ラッピングされた動物の腕にしか見えない生肉、蛍光黄色のレンコン、携帯ゲーム機、エトセトラ、エトセトラ。
 まるで、抽象絵画かシュールレアリスムな空間から抜け出してきたような光景だった。「レンジとお湯はセルフサービス」という札が、ここが間違いなく売店で、しかも食料品メインで販売していると訴えている。
「昼休みが終わるぜにーちゃん」
 彫刻よろしく、表情をまったく変えない店員が言った。
「あ、はあ。いや、えっと。はい」
 俺は曖昧に答えて、また色彩博覧会に視線を落とす。ど、どれが俺の口に合う――というより「食べられる」んだ?
 目が眩みながらもゆっくりと探していく。と、
 ――焼きそばパン!?
 それは間違いなく、総菜パンのレジェンドオブ定番とも言える食べ物だった。ラベルにも間違いなく「焼きそばパン」とある。
 俺の手が、半ば条件反射的にそれを掴もうと伸びた。
 が、まるで間に入るかのように誰かの腕が割り込んでくる。
「……なに人の手掴んでるの」
 まっ白な腕、それでいて体温をまるで感じさせない冷たさで、サラサラとしている。
「あ、ごめん」
 俺は慌てて手を離し、声の主に向き直った。
 腕と同様、肌はどこまでも白。感じなかった体温のように顔は無表情で、けれども影に隠れた大きな瞳が俺を貫き見据えているように感じる。灰色と黒のフリルがふんだんにあしらわれたドレスを着ていて、ちりばめられたシルバーの装飾が冷たく光っていた。
 まるで、彼女だけが無機質、モノクロの世界に取り残されたような、そんな錯覚すらおぼえる。
「これが、欲しかったの?」
 幽霊を思わせるか細い声で言いながら、彼女は焼きそばパンを胸に抱いた。動きに合わせて、カシャンと音が鳴る。
「ああ。他のものは俺に合いそうにないから……」
「そう」
 彼女が店員に金を渡そうとした。
「ちょ、ちょちょちょ待って!?」
「なによ」
 慌てて腕を取ってとめると、彼女は不機嫌そうに口を少しだけ大きく開く。
「俺にはそれしかないっていったよね」
「いったけど」
「『譲ってもらえないか』ってこと!」
「なんで」
「いや、なんでって……」
「私は今日は、これを食べたい気分なの」
「『今日は』ってことは、他のを食べることもできるんだろ!?」
「できるけれど」
 彼女はちらりと並ぶ品々を見まわして、
「やっぱり『今日は』これ」
「ええええええええ……」
 俺は軽く目眩を感じた。なんだよ今日はって。いいじゃないかよ譲ってくれたって……。
「なあ、頼むよ。俺には……「人間」の俺には、それしか食べられそうなものがないんだ。頼む、この通りだ」
 深々と頭を下げた。
 彼女が体を傾けるのが、雰囲気と音でわかる。
「そう言われても、私だって、今日はこれ」
「つったって、君――」
 俺は体勢を整えて、

「――骨じゃないか」

 と言った。
「骨だけど」
 彼女はあごをカシャンと閉じて頷いた。
 そう、彼女は骨、スケルトン。腰にぶら下がったシミターは相当の年代物だろう。それが焼きそばパンを胸に抱いて、お嬢さま然とたたずんでいるのだ。
「味覚は?」
「ないわ」
「だったら!」
「触感ってとても大事なの」
「……」
 もはや、ぐうの音もでない。

 ぐー。

 や、お腹はぐうといってのけた。
「お腹、すいてるの?」
「ああ、今日はなにも食べてない」
 そもそも食べれるものに出会ったためしがない。ここ、この『学園』。ダンジョンをまるごと敷地にした、モンスターたちが通う全寮制の学校へと入れられてから、ついに見つけた唯一の食料なのだ。
「それならさっさと言いなさいな」
「いやいや、察してくれよ」
 彼女は首を傾げて少し考えるような間があったあと、店員に今度こそ金を払ってしまった。
「ああ!?」
「一緒に食べましょう」
「へ?」
 焼きそばパンを胸に抱き、さっさと廊下を歩き出してしまう。
 慌てて追いかける俺の背中に、店員であるモアイの「おいしくめしあがれ!」という低い声が届いた。

TRPGのリプレイに最適なCSSスタイルを考える

タイトル通りです。

CSSってのは、HTMLの見た目をエレガントにカッチョウヨクデザインする事の出来る特別な文法であります。この機会に勉強するのもよいでしょう。

この記事では、CSSはある程度理解しているという前提に立ち考えていこうかと思いますよ。

pre か p か dl か。

まずどのHTMLタグを使用してデザインをするのか、選定をしていかないといけませんね。

テキストをそのまま持って来るという意味で、一番簡単なのが「pre」タグです。

<pre>
改行なんかも気にせずいけるもんね
わーいわーい
</pre>

brタグなんかを利用しなくてもそのままコピペでいけちゃいますね。ただ、問題点もあります。

それは各行のデザインをする事が出来ないということ。無難なテキスト丸出しなのでションボリーにな感じになりがちです。

二つ目、「dl」タグです。これは辞典などの項目に用いられますね。

<dl>
 <dt>PC1</dt>
 <dd>あいうえお</dd>
</dl>

こんな感じです。見出しと内容でこのように分かれてくれるの比較的見やすい形になるし、CSSでスタイリングもしやすいです。

が、htmlタグを見ての通り、それぞれの項目をタグで包む必要があるので面倒くさいという点があります。

そんなわけで、今回私は「p」タグを利用することにしました。

このブログを作るのに利用されている「wordpress」では、普通に文章を打てば、吐き出されるhtmlデータは全て「p」タグで囲われているのです。

これを利用しない手はありません。

実際にデザインしていく

とはいっても特に難しい事は考えません。見やすい文章になるように細かく調整していくだけです。

<div class="replay">
 <p>PC1:テスト</p>

<p>GM :テテスト</p>

<p>
 PC1:テストテストテストテストテストテストテストテストテストテストテストテストテストテストテストテストテストテストテストテストテストテストテストテストテストテストテストテストテストテストテストテストテストテストテストテストテストテストテストテストテストテストテストテストテストテストテストテストテストテストテストテストテストテストテストテストテストテストテストテストテストテストテストテストテストテストテストテストテストテストテスト</p>

<p>GM :テ、テスト</p>
</div>

利用するテキストはこんな感じ。div.replayに囲まれた物のみに適応される形ですね。

素のままだとこんな感じ。

まず横幅を大体600pxにします。これは、横長になりすぎるとそれだけでストレスになる場合があるからですね。

読みやすい!

しかし折り返された文章が名前と被って読みづらい気もします。

そこで。

「text-indent」と「padding-left」を使用します。

text-indentは文章の一行目だけをインデントします。

p{
 text-indent:1em;
}

これで、

こんな感じになるわけですね。

じゃあこうしてみると?

p{
 text-indent:-3em;
 padding-left:3em;
 }

こんな感じで二行目以降にインデントする事が出来るわけですね。

他にも色々と装飾を乗っけて、見やすいTRPGリプレイを目指してみて下さいね。

軽く修正してみて最終的にはこんな形に。

<style type="text/css">
 body{
 max-width :600px;
 margin :0 auto;
 }

p{
 margin :0;
 text-indent :-4em;
 padding :10px 0 10px 4em;
 border-bottom :1px dotted gray;
 font-size :12px;
 font-family :monospace;
 }
 </style>

今回のデモは↑より。

また、aoringo worksではIRCやどどんとふの利用により生成されたチャットログを見やすくするためのwebツールを開発しています。

aoringo CHAT logger

こちらもご利用下さいな。

安定した疾走感とこだわりと欲望が見える「絶体絶命英雄」感想

概要

お節介にお節介すぎる主人公「志村 九地(しむら きゅうち)」は、車に轢かれそうな猫を助けようとして、死んでしまう。しかし、もうろうとした意識の中で、彼は誰かに呼ばれる。

目覚めれば、彼は少女の体に入り、化け物に囲まれていたっ。

という、何処の誰かもわからぬ女の子に憑依? し窮地を救うという物語。

わかりやすい。ものすごく。

感想

とにかくテンションとスピード感を保つ事に終始している。勢いのある大ゴマ、なびく衣服、鮮やかな色。元々はニコニコで漫画連載されているものらしく、一ページ三つの大枠が充てられている。この状態で物語の緩急をつけられているのは中々興味深い。

全編フルカラー。独特なかわいらしい絵と彩色がまず目を引く。

キャラクターたちの性格も単純で、話も複雑な事は特になく、小難しい概念などを理解しなくても良い。窮地に陥る女の子を、どのように救うか。その一点のみに集約されているのが素晴らしい。

黒幕らしきモンスターは、幸せな少女たちが絶望に染まり、窮地に陥ったその瞬間を摘み取るのが目的なようで、その点どこか魔法少女物に通じるものがある。ただ、窮地に陥る少女に入るのが男というあたり、欲望に突き抜けている。

この一冊には、導入となるオーソドックスなモンスターたちに襲われる少女と、成績優秀超真面目女学生が尿意を我慢する話が含まれている。

まあ、肩の力を抜いて羞恥に歪む少女にニヤニヤするのも良いと思うよ。

どうやら「売れれば二巻が出る」ようで。がんばってほしいと切に願う。